産後の骨盤は、大きく今後の生活に影響していきます。
それは、「今」の状態、自然分娩や帝王切開、無痛分娩といった分娩スタイルだけが影響しているわけではなく妊娠前の生活が大きく関わっていきます。
妊娠中、産後生活をどう過ごしケアするかで変わってくると私は確信しています。
整体や鍼灸といえば、どこかご高齢の方がするイメージがあるかもしれませんがみんなそれぞれに目を向けてあげる時期があると考えます。
命をはぐくむ母体には計り知れない負担がかかっています。その負担はカタチを変えて、妊娠中だけでなく、産後、育児中と続きます。
個人的な話にはなりますが、社会人になり病院のリハビリテーション部に就職しました。患者さまのそれぞれのADL、QOL向上を目的に日々治療をしていました。
自分の足で歩く、立ち上がるといくことはもちろん、そのあとも人生は続くわけで…車いすになった後、その時のケアをしていた時のことです。
嚥下摂食で悩む、自分の身体の現状にも苦しむ女性は特に尿漏れで悩んでいる方が多かったのです。
当時、同居していた祖母も尿意があるのにトイレが間に合わないことに悩み,トイレの前に椅子を置きはじめました。毎日の生活に不安があったのかなと今では思います。
特に女性の骨盤は出産で大きく変化します。
たまたま尿漏れの話を出しましたが、まだまだ骨盤が関係するトラブルは隠れていると考えます。
産後は、一番骨盤に対して興味や、目を向けることが多いと思います。
骨盤のゆがみや開き、体重、スタイルを戻す。そういった悩みと一緒に「これから」も付き合っていく身体の変化が出ているこの時期に若くても身体をいたわり、ケアや自発的に取り組むことは不可欠です。
骨盤周りは教科書にはのっていないことが本当にたくさんあると日々感じます。
そういった時期に多くの方をみてきたからこそ言えます。
産後の状態を知って、どのように過ごすか一緒に考え取り入れていくことが治療のはじまりだと考えます。
産後の肩こりや腰痛はとても症状が重くなりやすく、場合によっては腱鞘炎や膝痛といった日常生活に大きな支障が出る痛みに発展することも多くあります。
これらの症状の原因は産後の骨盤のゆがみや締まっていないことにあるかもしれません。
骨盤が整うことで背骨の動きが回復し、肩や腰の余分な緊張感が治まります。
また、手首や膝の動きにまで、骨盤は影響しますので、骨盤が整うことでこれらの症状も改善します。
産後はおしりが大きくなってしまったり、くびれがなくなったりと体型の崩れはほとんどの方が気にされているのではないでしょうか?
たしかに骨盤戻りが悪いと授乳による体重減少がなかったり、姿勢が崩れて、少しお年を召したような姿勢になり結果的太ってみえるということにつながります。
産後の骨盤矯正し、体操の要素を取り入れることで、産後の体型は改善し、取り組み具合によっては妊娠前の身体よりもスタイルが良くなった!ということもめずらしくはありません。
産後は授乳が生活サイクルの中心になりますが、
骨盤がきれいに整っていないと、乳房に流れる血液循環が悪くなり、ここに食事の偏りが加わることで、
乳腺がつまり、乳腺炎へと移行する原因になります。
産後の骨盤を整えておくことにより、
乳腺炎のもとになる乳房のつまりを予防し解消する効果があります。
産後の時期の過ごし方はその後のママの身体にとってとても大切です。
無理をせず、ご自身の身体と対話し、赤ちゃんとの時間をゆったり作ってほしいなと思います。
そして、ママ自身の身体も赤ちゃんを愛するように、いたわってあげてほしいと思います。
もし、痛みや不調でお困りのときはご相談ください。
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