2024.11.26

妊娠中・産後の尿漏れ

今回は尿漏れについて、少し専門的にお話していきます(^^)/

 

妊娠中~産後、高齢期にかけて、一度は経験される方も多いのではないかと思います。

特に女性は尿漏れしやすいと言われており

 

・男性に比べ尿道が短い

・尿道、膣、肛門と3つの穴があるので、構造的にも弱くなりやすい

・分娩、加齢などによって、尿漏れを防いでくれる骨盤底の筋肉などが緩みやすい

 

などがその理由として挙げられます。

 

 

尿漏れは専門的には尿失禁といいます(^^)

・腹圧性尿失禁

・切迫性尿失禁

・混合性尿失禁

などの種類があり、中でも腹圧性尿失禁は産前産後の方をはじめ、多い印象です。

 

↓もう少し詳しくみていきましょう~!

 

【腹圧性尿失禁】

重い荷物を持ち上げた時、走ったりジャンプをした時、咳やくしゃみをした時など

お腹に力が入った時に尿が漏れてしまうタイプです。

このタイプは、骨盤底筋群という尿道を閉じてくれる筋肉が緩むために起こります。

動きすぎ、排便時に強くいきむ、喘息などで咳をたくさんするなども、骨盤底筋群にダメージを与えるため要注意です(´・ω・)

 

 

【切迫性尿失禁】

急にトイレに行きたくなったり、我慢できずに漏れてしまうタイプ。

特に原因がないのに膀胱が勝手に収縮してしまい、強い尿意を感じたり、尿漏れしてしまいます。

外出中や乗り物に乗るなど、長時間トイレに行けないときなど、結構困ることが多いですよね…(@_@)

男性では前立腺肥大、女性では子宮脱などの骨盤臓器脱(妊産婦さんに時々みられます)も原因の一つと言われています。

 

【混合性尿失禁】

上記の2つのタイプが混ざり合ったものになります。

 

 

また、妊娠中に関しては上記の原因以外に、尿量自体が増えたり、膀胱が圧迫されることもあり、尿漏れの頻度が多くなることもあります。

 

 

では、尿漏れ改善にはどうすればいいのでしょうか??

 

 

切迫性尿失禁の場合は、薬物療法や飲料のタイミングや量をコントロールしたりというのも一つの方法にはなりますが、どちらのタイプにも共通して有効なのは尿道を閉じてくれる骨盤底筋群のトレーニングです。

そして、トレーニングにプラスして必要なのが、骨盤底筋群がちゃんと収縮できるような体のアライメントです!

 

 

例えば反り腰の方、長時間座りっぱなしでお尻が硬い方、猫背でお腹をぐしゃっと潰すような姿勢の方など…、骨盤底筋群の筋力自体はちゃんとあっても、環境が悪いと力が発揮できません(>_<)

 

 

なのでまずはきちんと体の歪みや姿勢を整えたうえで、骨盤底筋群のトレーニングをする必要があるんです!

これは尿漏れに限ったことではないですが…(^^;)

 

 

骨盤底筋群の筋力問題なし!体のアライメントもOK!

それなのに尿漏れする人も、実はいてるんです。

それは身体の使い方が悪い人(;O;)

 

赤ちゃんを抱っこする時やおむつ替えをする時、前かがみの姿勢になると思いますが、その時に先ほども挙げたような、お腹をぐしゃっと潰したようなかがみ方をしていると、腹圧によって骨盤底筋群が押し出されるような負荷のかかり方をするため、尿漏れしやすくなります。

 

理想としては、お腹を潰しててではなく、股関節を使って前かがみになる癖をつけていくのがそのためには股関節の可動域や、安定した骨盤周囲の筋力も必要になってきますね(*’ω’*)

 

なのでやっぱり

 

①体の歪みを整える

②骨盤底筋群を使う感覚を鍛える

③日常生活での正しい身体の使い方を身につける

 

この3つ、どれが欠けてもダメで、遠回りのように感じますが、一つ一つステップを踏んでお身体のケアをしていくことが大切です!

 

こうやって聞くとすごく大変そう…と感じるかもしれませんが、一つずつ丁寧にクリアしていけば必ずお身体は変わってきますので、お悩みの方は一度気軽にご相談ください!

 

一緒に頑張ってお身体のお悩みを改善していきましょう~(●^o^●)!

 

 

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